バイオリポジトリと臨床研究室での一般的な使用例

• 臨床試験と被験者管理の簡素化

  LabWare Biorepositoryソリューションには、バイオバンクが研究プロトコルに詳述されている要件に確実に準拠することを可能にする強力な機能が含まれています。設定可能なテンプレートは、システムが自動的にワークフロー活動を推進できるように研究を定義し、収集されたデータの検証を可能にし、報告書やデータ抽出で使用される情報や形式を提供します。

  また、サンプリングキットの設計・製造・在庫管理、キット構成部品の在庫管理、キットおよびキット消耗品の要求機能および発注・充足管理などの機能もあります。

  権限を与えられたユーザーは、人口統計、病歴、同意、家族関係などの被験者の詳細を、個々のデータアクセスや機能権限を細かく制御しながら管理することができます。これらの権限により、被験者データが保護され、セキュリティおよびプライバシーに関する要件に準拠します。

• 検体の登録と受領の管理

  治験担当者の現場では、WebブラウザでLabWareアプリケーションにアクセスし、検体の事前登録を行うことができます。取得が必要なさまざまなタイプの検体や被験者データに対応するように、システムを構成することができます。テンプレートにより、マニフェストファイルのデータをバイオリポジトリで使用される標準的な値にマッピングすることができます。

  LabWareは各出荷を追跡することで、各アイテムのChain of Custody追跡を可能にします。Webサービスインターフェースが用意されており、FedExやUPSなどの配送サービス機関による入荷貨物を追跡する機能を実装することができます。出荷で受け取った各アイテムをバーコードリーダーでスキャンし、保管容器の所定の位置に配置することができます。

• 検体処理と品質管理の自動化

  LabWareの設定可能なワークフロー管理ツールは、以下のような生物試料の処理と品質管理のあらゆる側面を管理する機能を提供します。

  • 分取
  • 核酸の抽出と品質検査
  • ジェノタイピング、遺伝子発現、組織マイクロアレイ、シークエンス
  • 細胞株の構築と維持
  • 組織・細胞診検査

  LabWareのプレート管理モジュールとELN（Electronic Laboratory Notebook）モジュールがシームレスに連携し、さまざまなワークフロー（ELISA、DNA抽出、シーケンシングなど）におけるマルチウェルプレートの準備とテストを効率化、自動化します。

  LabWareの強力なRules Managerにより、ラボはフラグ、アラート、リフレックス、コメント、自動検証、およびレポートユニットの条件付きロジックを作成、管理することができます。

• 効率的な検体配布リクエスト管理

  研究者は研究活動を実行するために生物保管庫から検体を要求しますが、LabWareソリューションは、構造化された要求管理ワークフローを使用してこれらの要求を追跡する手段を提供します。各リクエストはそのライフサイクルを通じて追跡され、リクエスト者とバイオリポジトリの運用に関わる他の担当者やプロセスとの間で自動化されたやりとりが可能になります。